【猫検定 全13問】 飼育編 マニア

2024-04-19

質問 1

歯肉を軽く押して体内の血液循環の状態を判断する「毛細血管再充満時間」を英単語3文字で省略すると何と言うでしょう?

capillary-refill-timeという意味であります。通常は歯肉を軽く押すとその部分が白くなり、離すと血流が戻ってピンク色になります。この白色→ピンク色に戻る時間が4秒以上の場合にはショック状態に陥っているという判断になります。

ちなみに、このCRTは人の場合、爪の上を押すことで同じようにチェックすることができます。

質問 2

身体の特定部位を舐めたり刺し傷がある場合に発生する「開放性外傷」その時に使用される消毒薬として「ヒビテン」と「マキロン」が多く使われていますが、その中で「ヒビテン」の正式名称は何でしょう?

ちなみに、「マキロン」の正式名称は「塩化ベンザルコニウム」です。開放性外傷の場合は治癒の遅れから油性の軟膏の使用は推奨されていません。

質問 3

身体にノミがついた場合、被毛の付け根に黒色の細かい粒が見られます。これはノミの糞である可能性がありますが、黒い粒がノミの糞であるか否かを簡単に識別する方法とは何でしょう?

ティッシュやガーゼなの白地の物の上に黒い粒を乗せます。そこに水を数滴垂らすと黒い粒の周りが徐々に赤くなっていきます。これはノミが吸血した血液が染み出ているためであり、これによって黒い粒がノミの糞であると判別できます。

質問 4

ノミなどの寄生虫が原因ではない痒みがある場合には、どのようなシャンプーが推奨されているでしょう?

オートミールには掻痒を抑えて保湿をしてくれる効果があり、低刺激な点からも安心して使用することができます。

質問 5

歯周病が悪化すると、歯根の周りを溶かしていって口と鼻の間にトンネル状の穴が開いてしまうことがあります。この穴の名称は何でしょう?

この状態を放置してしまうと生涯で食べかす交じりのくしゃみや鼻水で悩まされ、感染症も併発してしまうなどトラブルのもととなってしまいます。そのため、歯肉や口蓋,頬粘膜を穴の上にずらしてトンネルを塞ぐ手術を行うことになりかねません。

質問 6

猫風邪症状の原因となる「ヘルペスウイルス」は個体の免疫力が弱まるまで、どこで身を隠しているでしょう?

「ヘルペスウイルス」は抗体の力が強い間は個体の神経の中で身を隠して症状を出しません。しかし、妊娠や発情行動などで免疫機能が弱まると神経の中から出てきて増殖し、親から子に感染してしまうということに繋がってしまいます。

質問 7

シャムネコは猫でよくみられる、ある病気の発生率が他の猫の5倍とされていますが、その病気とは何でしょう?

  1. 喘息
  2. 尿毒症
  3. 関節症

猫の喘息は有害刺激に対する一種の過敏症であり、通常は100頭に1頭の割合で発生しています。しかし、シャムネコが好発種である原因は現在も解明されていません。

質問 8

牛乳など乳製品が原因で起きる下痢のことを漢字五文字で何と言うでしょう?

乳糖不耐症は乳製品に含まれる乳糖がうまく分解,吸収されずに下痢や消化不良を起こしてしまう病気で、猫は元々牛乳の乳糖を分解する能力が低いため、ヤギミルクなど猫の消化吸収に合わせて食事を選ぶことが飼い主の義務とされています。

質問 9

下痢の中には寄生虫が原因の物もありますが、その中で「猫回虫」独自の感染経路は何でしょう?

寄生虫全般の感染経路としては他にも排泄物や被毛に付着した虫卵も挙げられています。

質問 10

猫の尿に関するトラブルは「猫下部尿路疾患」と総称されますが、これを英単語5文字であらわす場合はどのような表記になるでしょう?

英訳すると「Feline Lower Urinary Tract Disease」となります。健康な猫は水分を必要最低限しか摂取せず排尿回数の少なさから、とても濃い尿を膀胱に長時間ためて生活をしています。そのため、尿に関するトラブルも多くみられるのです。

質問 11

猫に肉のみを過剰に与えた場合に起こるカルシウム不足が原因の病気とは何でしょう?

肉はリンが多くカルシウム少ないために、猫が肉食であっても肉のみを与えることは勧められていません。さらに、カルシウムが不足しているからとカルシウム剤を与えてしまうと今度は過剰症になってしまうため、きちんとしたペットフードを与えることが望ましいとされています。

質問 12

生魚に含まれるビタミンB1を分解する酵素とは何でしょう?

猫が生魚を過剰に食べるとチアミナーゼによってビタミンB1が不足してしまい、運動機能障害を起こしてしまうことがあります。

質問 13

猫ウイルス性鼻気管炎の原因となるウイルスは何でしょう?

  1. パルボウイルス
  2. ヘルペスウイルス
  3. カリシウイルス

猫ウイルス性鼻気管炎は鼻気管炎と結膜炎が主な症状であり、目や鼻からの分泌物や唾液を介して感染したりします。ウイルス自体はアルコールで死滅することができ、ワクチンによって予防することができます。