【犬検定 全7問】 飼育編 上級

2023-01-12

質問 1

次の中で動物に異常がないか観察をする「フィジカル・エグザミネーション」。その観察項目に含まれていないものはどれでしょう?

  1. 生活
  2. コミュニケーション
  3. 胸腹部

「生活」では食事や排便、排尿をチェックし、「胸腹部」は乳腺や臍、鼠径部をチェックします。

質問 2

大型犬にとって潜在的に大きな問題を抱える可能性がある関節として当てはまらないものはどれでしょう?

大型犬は遺伝性の疾患として股関節と肘関節の異形成が報告されています。

質問 3

涙やけの症状がみられる場合、どのような疾患の可能性が考えられるでしょう?

  1. 鼻涙管閉塞
  2. 角膜炎
  3. ドライアイ

ドライアイの場合にはネバネバした濃い目ヤニがみられ、角膜炎の場合には目の表面が青白くなるといった症状が見られます。

質問 4

膿皮症は皮膚が不潔になることで、ある常在菌と皮膚炎の存在で成立してしまいます。その常在菌とは何でしょう?

犬では表皮のバリア機能の観点からゴールデンレトリバーやビーグルが好発犬種とされています。

質問 5

歯周病対策の成分としてポリリン酸塩が推奨されていますが、その効果として正しいものはどれでしょう?

  1. 歯の表面の着色除去
  2. 歯の表面の漂白
  3. 再着色が少なくなる

「歯の表面の漂白」と「再着色が少なくなる」は過酸化水素水の効果になります。デンタル用品としてはポリリン酸塩以外にもアスコルビン酸亜鉛含有ジェルや酵素配合デンタルジェルなどがオススメとなっています。

質問 6

ブルドッグなどの「短頭種」に見られる口腔内の天井部(硬口蓋)から後方にのびた柔らかい部分が他の犬種よりも長い特徴があります。この柔らかい部位の名前はなんでしょう?

短頭種はこの軟口蓋が長く垂れ下がっていることが多く、「軟口蓋過長症」と呼ばれています。これにより呼吸がしにくくなってしまう子がいるため、症状がひどい場合には外科手術を必要とすることがあります。

質問 7

代表的な胃腸炎の一つである「炎症性腸疾患」は英単語3文字で何と表されることがあるでしょう?

英訳をすると「inflammatory bowel disease」であり、炎症性細胞が腸管の粘膜固有層まで進行し、潰瘍や嘔吐,下痢が慢性化して衰弱していくという特徴があります。