【犬検定 全13問】 生物学編 上級

2024-11-12

質問 1

犬には人間と同様に汗腺が存在しますが、その中で「アポクリン汗腺」体のどこにあるでしょう?

  1. 肉球
  2. 体表

犬のアポクリン汗腺は体表全体にあり、そこから出る汗が表皮に付着する微生物によって分解され、その分泌物が大衆の原因となります。そのため、犬は定期的な皮膚のケアやシャンプーが必要となります。

質問 2

犬の運動能力が高いのは骨格筋である白筋と赤筋の混合バランスが最適であるためだが、白筋繊維の役割とは何でしょう?

  1. 持久力
  2. 瞬発力
  3. 回復力

白筋繊維は血管の分布とミトコンドリアが乏しいため、瞬時のエネルギーを収縮して短時間の力を発揮することができます。

質問 3

生命維持のために不可欠な呼吸活動とは異なり、体熱の放散目的で行う犬の浅速呼吸のことを何と言うでしょう?

犬はパンティングという浅速呼吸を行うことで舌の上の蒸気を飛ばして体熱を放散させています。

質問 4

犬は人間の心臓と異なる点がありますが、それは何でしょう?

  1. 心房が大きい
  2. 弁が一カ所しかない
  3. 鼓動が一定ではない

犬の心臓の鼓動は人間と異なり等間隔ではありません。これは犬以外にもイルカでも顕著にみられています。

質問 5

嗅上皮の面積において、人間は5~10㎠ですが、犬の面積は次のうちどれでしょう?

  1. 18~150㎠
  2. 35~120㎠
  3. 100~220㎠

犬種によって面積の差は大きいですが、人間以上に面積が広いため臭いをもたらす空気中の分子を多くキャッチすることが可能となっています。

質問 6

犬は酢酸、吉草酸、アンモニアを嗅ぎ分けられる能力が特に高いですが、この3成分に共通している点とは何でしょう?

  1. 排泄物の臭い
  2. 人間の臭い
  3. 血液の臭い

3つ成分は人間の体臭の主成分であり、犬の嗅覚は人間を嗅ぎ分けられるために発達したと考えられています。

質問 7

犬は近くの物に焦点を合わせることが苦手であるが、約何㎝といも近いとはっきり物をみられないとされているでしょう?

  1. 75㎝
  2. 100㎝
  3. 50㎝

しかし、正確に焦点を合わせる能力は訓練によって矯正することが可能となっております。

質問 8

車のクラクションを初めて聞いた犬は驚くが、何度も聞いていくと次第に気にしなくなっていきます。このように生得的行動を引き起こす刺激を短時間に連続して与えることで行動の生起頻度が減少または小さくなっていく現象のことを何と言うでしょう?

学習心理学において「馴化」の中にも「高度馴化」や「野生馴化」といったように生物の環境適応によって訳語が当てられることがあります。

質問 9

例えば、犬が飼い主の命令に従って適切な行動を褒めてもらえれが、不適切であれば叱られるという場面をよく目にすると思います。このオペラント条件づけの流れには「弁別刺激・反応・結果」の関係性が重要となります。これも「〇〇随伴性」と呼ぶが〇〇に入る単語は何でしょう?

三項随伴性の分析は「どのような時に」、「どうすれば」、「どうなるか」ということをベースとして考えます。この3つを英訳した際の英単語の頭文字をとって「ABC分析」とも呼ばれることがあります。

質問 10

アメリカの行動学者フォックスは、生後何週から何週齢まで育った、十分な大きさの子犬であれば、どんな環境でも人によくなれると提言しているでしょう?

  1. 3週から12週齢
  2. 12週から14週齢
  3. 14週から24週齢

12週から14週齢の子犬は人に馴れるだけでなく、物事に過敏にビクつくこともなく、8週齢の子犬に比べて順応性に富んでいるとも言っている。

質問 11

アメリカの行動学者フォックスは犬の顔面表情というのは2つの次元を反映していると提言しました。1つは「攻撃心」ですが、もう一つは何でしょう?

特に耳と口の形、鼻の上のシワ、被毛が逆立つ様子に注目すると分かりやすいです。

質問 12

犬の発声には種類によってさまざまなメッセージ性がありますが、うなる場合のメッセージとして適切ではないものはどれでしょう?

  1. 防衛的警告
  2. 服従
  3. 遊び

犬が相手に対して服従を示す場合には悲しそうに鼻を鳴らす様子が見られます。

質問 13

問題行動の中には留守番などで飼い主と別れる時、またはそれを予期した時に大騒ぎをするといったこともあるが、この症状は何と呼ばれているでしょう?

不安というものは恐怖よりも弱く、対象の特定性が低い情動性であることから、不安を感じたくないがために安心できるものに依存してしまうという状態になることがあります。